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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

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/10 中世の流行語「もし」とは いもじ御所の謎を解く /京都

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 今回は、クイズめいた、余談のような話題です――。

    ◇

 室町幕府十代将軍・足利義稙(よしたね)を救った曇華院主・祝渓聖寿。彼女に仕えたとみられる尼僧の手紙が、公家の三条西実隆の日記の紙背文書(裏文書)として残っていること、その中に「いもし御所」という謎の貴人が登場することを前回紹介した。

 「いもし」では意味が分からない。中世の普通の文書には濁点がないため、濁音で「いもじ御所」と読むと、少し何かが見えてくる。ヒントは、近現代まで宮中などで使った優雅な「御所言葉」(女房言葉)だ。

 室町時代以降、皇族や足利一族の女性が当主を務める尼門跡でも御所言葉が広がったことが知られている。最大の特徴の一つが、物品名などに関し、直接言わず、頭文字一つを取って「もじ(文字)」を付けて呼ぶことだ。

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