丹下健三氏が設計「船の体育館」再生なるか アイデア募集中 香川

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丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館の外観。天井がせり上がった構造から「船の体育館」とも呼ばれている=香川県高松市福岡町2で2021年9月27日午後2時16分、西本紗保美撮影
丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館の外観。天井がせり上がった構造から「船の体育館」とも呼ばれている=香川県高松市福岡町2で2021年9月27日午後2時16分、西本紗保美撮影

 老朽化のため2014年に閉館した旧県立体育館(高松市福岡町2)について、香川県教委は民間から利用方法や改修案のアイデアを募っている。世界的な建築家、丹下健三氏(1913~2005年)が設計し、その外観から「船の体育館」と呼ばれ親しまれてきたが、特殊な構造がネックとなり、改修を1度断念した経緯がある。建物の保存を訴えてきた地元建築家らが改修費を抑えた再利用案を提案するなど、行く末に注目が集まっている。

 旧県立体育館は鉄筋コンクリート造り、地上3階地下1階で延べ床面積は約4700平方メートル。1964年に完成した。丹下氏が同年の東京オリンピックのために設計した国立代々木競技場と同じく、ケーブルで天井をつり下げる独特の構造を持つ。外から見ると屋根が船先のように突き出しているのが特徴だ。

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