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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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安倍・菅政権考

森友改ざん「恐怖と期待」 赤木さん妻が総裁選に思うこと

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インタビューに答える赤木雅子さん=大阪市北区で2021年9月27日、梅田麻衣子撮影
インタビューに答える赤木雅子さん=大阪市北区で2021年9月27日、梅田麻衣子撮影

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題について、29日に投開票が迫る自民党総裁選の立候補者から発言が相次いでいる。9年間に及ぶ「安倍・菅政治」の是非が問われる中、新たなリーダーを目指す候補の大半が再調査に慎重な姿勢を示し、派閥重鎮の支持を意識した「忖度(そんたく)の構図」も見え隠れする。改ざん問題を苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(50)が27日、毎日新聞のインタビュー取材に応じた。(後段でインタビュー内容を詳報します)

 財務省が2018年に公表した調査報告書は、改ざんの主な経緯をこう結論付けている。安倍晋三首相(当時)が17年2月、「(国有地取引に)関与していれば首相も国会議員も辞める」と国会で答弁。妻昭恵氏らの名前が書かれた決裁文書について、佐川宣寿(のぶひさ)理財局長(同)が答弁後に改ざんの方向性を決定付け、財務局と組織ぐるみで改ざんを進めた――。

 21年6月に開示された「赤木ファイル」では、赤木さんが改ざんの経緯を記した備忘記録のほか、佐川氏の「直接指示」や財務局の反発などを伝える本省と財務局間のメールの存在が明らかになった。

 一方で、今も理財局内での詳細なやり取りや首相官邸との関係性など解明されていない点は少なくないが、総裁選では河野太郎行政改革担当相と岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相の3人が再調査に否定的だ。

安倍・菅政治の清算を

 雅子さんはどんな思いで論戦を見つめているのか。単刀直入にこう尋ねると…

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【2021自民党総裁選】

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