大谷翔平「三度目の正直」ならず バットたたき付け悔しさあらわ

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自身初の10勝目を逃した試合後、オンラインで記者会見する大谷翔平=米西部カリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアムで2021年9月26日、福永方人撮影 拡大
自身初の10勝目を逃した試合後、オンラインで記者会見する大谷翔平=米西部カリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアムで2021年9月26日、福永方人撮影

 「三度目の正直」はならなかった。今月3日に9勝目を挙げ、103年ぶりの偉業に王手をかけてから3度目の先発マウンド。大谷は7回を投げ、今季4度目の10奪三振でソロ本塁打のみの1失点に抑えたが、味方の得点が捕手・スズキの先制ソロのみで、前回登板に続き打線の援護に恵まれなかった。

 七回裏、チームの攻撃が無得点に終わると、打席の準備をしていたベンチで珍しくバットをたたき付け、悔しさをあらわにした。「七回をゼロで抑えたかった。勝てなかったのも、追いつかれたのも自分の責任」。自身の投球に対する後悔からの行為だったと明かした。

 19日の前回登板同様、この日も快調だった。立ち上がりから速球、変化球とも制球が良く、安定していた。球威も上々で、球速は序盤から150キロ台後半をたびたび計測し、最速は99・2マイル(約159キロ)。五回は単打2本、六回は死球と単打でいずれも1死一、二塁のピンチを招いたが、「よく粘れた」と後続を断ち、本拠地最終戦に駆け付けたファンからスタンディングオベーションで迎えられた。

同点ソロを浴びた七回を終え、笑顔を見せるエンゼルスの大谷=アナハイムで2021年9月26日、AP 拡大
同点ソロを浴びた七回を終え、笑顔を見せるエンゼルスの大谷=アナハイムで2021年9月26日、AP

 だが、七回に落とし穴が待っていた。先頭をスプリットで見逃し三振に仕留め、7番・ケレニックを迎える。今季メジャーに昇格した打率1割台の22歳への3球目。抜け気味で高めに浮いたスライダーにバットを合わせられ、右翼席に運ばれた。「打たれる球を打たれたという感じ」と振り返ったように痛恨の失投。この後を抑えたが、球数が112球に達し、降板となった。

 大谷は今季最終戦となる10月3日の敵地でのマリナーズ戦で投げる可能性もある。「体と相談して。今日もけっこう(球数を)投げたので、どうなるかはまだ分からない」と大谷。土壇場での歴史的快挙達成なるか。【アナハイム福永方人】

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