私の見た白鵬/2 窮屈な「善きアスリート」 はね返した強さ

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白鵬(左)と朝青龍はモンゴル出身横綱として一時代を築いた=東京・両国国技館で2009年9月27日、馬場理沙撮影
白鵬(左)と朝青龍はモンゴル出身横綱として一時代を築いた=東京・両国国技館で2009年9月27日、馬場理沙撮影

 大相撲で一時代を築いた横綱・白鵬が、引退することになった。2000年にモンゴルから来日した少年が横綱へと番付を上げる日々を見つめてきた5人の相撲担当記者が、土俵人生を振り返った。

上鵜瀬浄(54)=2001~08、11~12、17年度 「俺の次の横綱は誰だと思う?」

 15年ほど前、モンゴル出身の先輩・朝青龍が横綱として優勝を重ね始めた頃、会食の席で尋ねられた。当時は魁皇や栃東も優勝していたが、答えは「白鵬だよ。絶対」と断言した。まだ幕内下位だった。

 入門前に同郷の仲間と来日し、相撲部屋からスカウトされるのを待ち続けたという大阪府大東市の実業団相撲・摂津倉庫の寮を取材したことがある。窓が大きくて広く、がらんとしていた。15歳で体重は70キロに満たない。言葉も通じない細身の少年は1人残され、迫る帰国の期限に不安が募ったことだろう。

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