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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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国連大使が2人? ミャンマーとアフガンの異例事態、決着に数年か

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最終日を迎えた国連総会一般討論演説=米ニューヨークの国連本部で2021年9月27日、AP
最終日を迎えた国連総会一般討論演説=米ニューヨークの国連本部で2021年9月27日、AP

 米ニューヨークの国連本部で開かれた国連総会の一般討論演説は最終日の27日、混迷が続くアフガニスタンとミャンマーの代表はどちらも登壇しなかった。イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガンと、国軍がクーデターを起こしたミャンマーは、ともに2人の「大使」が正統性を争っているためだ。異例の事態の解消には数年かかるとの見方もある。

「紛糾を避けるため」演説せず

 「長期的な視野から判断した」。ミャンマーの民主派でつくる「国民統一政府(NUG)」が続投を主張する現職チョーモートゥン国連大使は26日、BBCミャンマー語放送に、演説を見送った理由をそう説明した。来年9月まで留任する見込みだとも明かした。

 国軍は既に元国軍幹部のアウントゥレイン氏を任命。国連におけるミャンマー代表の座を巡り、NUGと争っている。国連外交筋によると、国軍とも関係を築いている中露は、国軍非難を繰り返すチョーモートゥン氏が演説を見送れば、同氏が国連大使に当面とどまることを容認することで、米国と合意していた。

 一方、タリバンは国連大使に中東カタールにあるタリバンの政治事務所の報道担当スハイル・シャヒーン氏を任命する見通しで、暫定外相が演説することを要求。27日は崩壊前のガニ政権に任命され、続投を求める現職イサクザイ国連大使が演説予定だったが、直前になって辞退した。ミャンマーと同様に「紛糾を避けて代表の座を当面守るため」(国連外交関係者)とみられる。

 二つの国の代表は誰になるのか…

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