職員が入所者を故意に骨折? 神奈川県、障害者施設を再調査へ

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神奈川県庁=横浜市中区で、山本明彦撮影 拡大
神奈川県庁=横浜市中区で、山本明彦撮影

 神奈川県中井町の県立障害者施設「中井やまゆり園」で2019年、当時勤務していた職員が入所者に故意にカートをぶつけて骨折させた疑いがあるとして、県は27日、経緯を調査すると明らかにした。同園では長時間の身体拘束も判明しており、県は同日、園の支援向上を目指す改革プロジェクトチームを発足させた。

 県によると、19年7月31日に20代の男性利用者が右鎖骨を骨折していることが判明。園は職員に聞き取り調査をしたが目撃者が見つからず、男性がよく寝転がっていて他の利用者とトラブルになることがあったことなどから事故と判断した。その後、50代の男性主査が関与したとする情報もあったが、本人が否定した。

 しかし、今年9月に入って主査が故意に洗濯物を入れるカートをぶつける様子を見たとする目撃情報が寄せられた。この主査は既に異動しているが、県は再調査を実施し、速やかに結果を公表するという。

 同園を巡っては5月、1日に最長16時間にわたる身体拘束をしていたとして2件の虐待が認定された。県によると、虐待認定を受けていない事案でも1日20時間以上の身体拘束が2月時点で5人、9月時点で3人いたという。

 これを受け、県は大学教授や医師ら外部の有識者を加えた「当事者目線の支援改革プロジェクトチーム」を設置。今後、同園を利用したことのある当事者を加え、長時間の身体拘束の根絶に向け年内に改革プログラムを策定する。【中村紬葵】

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