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写真館 コロナ禍の大道芸人 また笑い合える日まで /九州

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家具販売イベントの会場で子供たちを楽しませる古賀一史さん。口に入れたスプーンがフォークに変わる様子に、子供たちは目を奪われた。今は来場者との接触は限られるが、「コロナが終わったらハグしような」と呼びかけた
家具販売イベントの会場で子供たちを楽しませる古賀一史さん。口に入れたスプーンがフォークに変わる様子に、子供たちは目を奪われた。今は来場者との接触は限られるが、「コロナが終わったらハグしような」と呼びかけた

 磨き抜いた芸で観客を楽しませるパフォーマーたちが、長引くコロナ禍で活躍の場を減らしている。佐賀市の大道芸人、「フーミン」こと古賀一史さん(43)もその一人。出演依頼は激減しているが、技の感覚を維持するためのトレーニングを欠かさず、数少ない舞台に臨んでいる。

 佐賀市の家具販売イベント。倉庫前のステージに集まった子供たちの視線が、古賀さんの手元にくぎづけになった。バランス芸、ジャグリングなどを得意とする古賀さんの芸歴は15年。接触を控えつつ、観客にも声を出してもらわないようにした。「反応が分かりづらい時もあった」と振り返るが、人前で7カ月ぶりに披露した芸に対し、大きな拍手が返ってきた。

 緊急事態宣言が初めて出た昨春以前は、月10件以上の依頼があり、九州を中心に各地を飛び回った。「一般的な会社員ほどの収入があった」という。しかし今年の依頼は9月までで数回にとどまる。前々から障害者福祉に携わりたいと思っていた古賀さんは、障害者に車の部品などをつくってもらう会社を昨年設立していて、今はその収入で暮らしを支える。大道芸仲間の中では、コンビニ店員のアルバイトで生計をつなぐ人もいるという。

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