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2021自民党総裁選

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菅首相が退陣へ 説明なき政治に不信感=高本耕太(政治部)

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衆院の解散などについて記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年9月1日午前9時27分、竹内幹撮影
衆院の解散などについて記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年9月1日午前9時27分、竹内幹撮影

 菅義偉首相が就任からわずか1年で退陣する。新型コロナウイルス対応を巡って内閣支持率が急落し、政権運営に行き詰まったためだ。首相のコロナ対応が「異論排除」「独善」と国民の目に映ったのは、やはり説明を尽くさなかったことが大きい。元担当記者として、菅氏の政治スタイルの限界を見る思いがした。

「成功体験」が足を引っ張る

 「都会で議員をやってきて、民意を肌で分かっているという自覚がある」。菅氏が官房長官時代の2015年春、私に語った言葉だ。昨年の自民党総裁選で「雪深い秋田の農家の長男に生まれ……」と繰り返し「地方出身のたたき上げ」というイメージが広がった菅氏だが、政治家としての原点は大都市・横浜にある。

 菅氏は横浜市議を経て1996年衆院選で初当選して以降、連日早朝の駅頭に立ち、無党派層が大半を占める有権者と向き合った。さらに民間経営者ら「永田町の外」の人脈とも幅広く交流し、「国民の関心事は生活に直結する経済であり、理念でなく具体策だ」との信念を固めていった。

 菅氏が掲げる「国民にとって当たり前の政治」。それと表裏一体なのが、具体的目標を設定し成果にこだわる「各論の政治」と「ぶれない政治」だ。第2次安倍政権が世論を二分した安全保障関連法などを成立させた後、「国民の支持が離れる不安はないのか」と尋ねる私に、菅氏は「日本人は変化に臆病だ」と言いながらも…

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