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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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刷新か派閥均衡か 岸田文雄新総裁を待ち受ける人事の試練

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岸田文雄氏=東京都千代田区で2021年2月4日、吉田航太撮影
岸田文雄氏=東京都千代田区で2021年2月4日、吉田航太撮影

 自民党総裁選は29日投開票され、岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が当選した。10月4日召集の臨時国会で新首相に選出される見通しだ。新総裁はさっそく党役員人事に着手する。11月投開票が有力な衆院選に向け刷新感を出すか、今後の党運営を重視して主要派閥に配慮するか、早くも手腕が試される。

 現在の党役員の任期は30日まで。新総裁は幹事長、政調会長、総務会長、選対委員長の党四役の人選を急ぐ。さらに10月4日召集の臨時国会で首相に選出された後、直ちに組閣する運びだ。

 岸田氏は総裁選への立候補を表明した際、党役員の任期制限を提起した。在任が5年を超えていた二階俊博幹事長に対するけん制で、これが一連の菅義偉首相退陣劇の起点になった。それだけに岸田氏の人事に注目が集まる。

 総裁選中、4人の候補はいずれも、自身が勝利したらほかの3候補を党や内閣の要職で起用するという考えを示し、選挙後の「挙党一致」をアピールした。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=が「非常にいい競争をしながら、協力するときは協力する」と述べるなど、新型コロナウイルス禍の中、権力闘争色を極力薄める思惑も透ける。

 焦点の新幹事長は…

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【2021自民党総裁選】

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