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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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富の再配分鮮明 「ばらまき」に懸念も 岸田文雄新総裁の経済政策は

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自民党の総裁室の椅子に座る岸田文雄前政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月29日午後6時47分、竹内幹撮影
自民党の総裁室の椅子に座る岸田文雄前政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年9月29日午後6時47分、竹内幹撮影

 岸田文雄前政調会長が29日に自民党新総裁に選出された。経済政策はどう変わるのか。総裁選中の発言などから探った。

 「分配なくして需要喚起、次の成長はない。成長と分配の好循環を実現し、全国に成長の果実を届けたい」。岸田氏は総裁選後の記者会見で、経済政策の軸足を富の再分配に移す姿勢を鮮明にした。

 その具体策として、岸田氏が総裁選で掲げたのが「令和版所得倍増」だ。従業員の賃上げに取り組む企業への税制支援や、子育て世代への教育費・住居費の支援などを通じ、国内の格差是正につなげたい考えだ。

 一方、エネルギー政策では従来の政策を踏襲する方向。温室効果ガス排出削減を目指す観点から「再生可能エネルギーだけでは対応できない。原子力は大切な選択肢だ」として当面、原発の活用を継続し、原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出して燃料に再利用する「核燃料サイクル政策」についても堅持する考えを示している。

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【2021自民党総裁選】

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