特集

2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

特集一覧

「国に期待できなくなった」 コロナ禍にあえぐ京都の観光関係者

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「京町家ゲストハウスまくや」オーナーの岡野光郎さん=京都市上京区で2021年9月20日午後5時2分、福富智撮影
「京町家ゲストハウスまくや」オーナーの岡野光郎さん=京都市上京区で2021年9月20日午後5時2分、福富智撮影

 「国から放置されている期間が長くて、国に期待できなくなっている」。新型コロナウイルス禍にあえぐ京都の観光関係者がうつむく。菅内閣の後継となる首相を事実上、選ぶ戦いとなった29日投開票の自民党総裁選。次期政権への期待は、まだ湧かない。

 「京町家ゲストハウスまくや」(京都市上京区)のオーナー、岡野光郎さん(35)。大学卒業後、京都・西陣で祖父母が暮らしていた築約90年の京町家を改装し、5室を備えたゲストハウスとして2011年1月にオープンした。

 訪日外国人(インバウンド)など多くの観光客を受け入れてきたが、コロナ禍で状況は一変。一時は密にならないよう1泊2組限定にしたが、20年度の予約は19年度に比べて95%の減となり、21年度は予約が全く埋まらない日々が続く。「国は僕たちのような小規模宿泊施設の方を見ておらず、放置している。観光は翻弄(ほんろう)されてきた」と嘆く。

この記事は有料記事です。

残り556文字(全文944文字)

【2021自民党総裁選】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集