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鉄道車両向け空調機器などの検査不正が明らかになった三菱電機は1日、長崎製作所(長崎県時津町)などで起きた不正に関する調査報告書を公表した。再発防止策も示して、失われた信頼の回復へ踏み出そうとしているが、まだ調査は全容を把握できていない。社内改革を巡っては、社員から「本当に生まれ変われるのか」と実効性を問う声が漏れている。
今回の調査報告書は、外部弁護士が率いる調査委員会によってまとめられた。7月2日の記者会見で引責辞任を表明した杉山武史社長(当時)が、同日付で設置したものだ。
調査委は、不正発覚の端緒となった長崎製作所に関わる従業員に聞き取りを実施した。それだけではなく、三菱電機の全従業員約4万3000人を対象にして、不正行為に関する情報提供を呼びかけるアンケートも行った。アンケートでは、不正を自ら申し出た者は処分しない方針も示し、積極的な提供を募った。
関係者によると、アンケートでは不正に関する報…
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