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コロナ禍、奔走する保健師たちの記録映画 79歳監督が抱いた葛藤

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ドキュメンタリー映画「終わりの見えない闘い」の一場面。保健所でのミーティングの様子だ=宮崎信恵さん提供
ドキュメンタリー映画「終わりの見えない闘い」の一場面。保健所でのミーティングの様子だ=宮崎信恵さん提供

 新型コロナウイルスの対応に奔走する保健師たちを追った、一本のドキュメンタリー映画が完成した。東京のとある保健所を舞台に、今年3月まで約10カ月間密着した。普段は光が当たることのない彼らの業務の実態や苦悩を100時間以上記録し、「撮れ高」は十分のはずだった。だが、編集作業に入った79歳のベテラン監督は葛藤した。「この作品は本当にコロナ禍に向き合ったものになっているのだろうか」。タイトルさえ決まらず眠れぬ夜もあった。背中を押したのは、一人の保健師の言葉だった。【三上健太郎/デジタル報道センター】

 「自宅療養者を死亡させないことを最優先でやっていきたい」

 感染拡大の第3波が襲っていた2021年1月4日。仕事始めの日のミーティングで、保健所長が訴えていた。「入院がつかえて、重症が多くて」「(病院が)全く見つからない、だめかもしれないけど」。居並ぶ職員たちは、所長の説明を沈痛な面持ちで聞いている。

 映画は、こんな緊迫した場面から始まる100分の作品だ。東京・中野で8月下旬に開かれた完成上映会。監督の宮崎信恵さんは「何本も映画を作ってきたけれど、こうやってみなさんに見ていただくような作品に仕上げていくのは、今回が一番難しかった」と語り、苦悩の一端をこう続けた。

 「世界を…

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