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「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家で、2024年度から1万円札の顔になる渋沢栄一(1840~1931年)。NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」では、おしゃべりで強情な性格ながら、周りの幸せのために行動する主人公として描かれている。実際にはどんな人物だったのだろう? 経済史が専門で、渋沢を約20年にわたって研究する杉山里枝・国学院大教授にそのエピソードを聞きながら、渋沢の故郷、埼玉県深谷市で足跡をたどった。
杉山さんとの待ち合わせはJR高崎線の深谷駅。まず驚いたのが、東京駅そっくりな赤レンガ調の立派な駅舎だ。実は東京駅に使われたレンガは、渋沢が地元に設立した「日本煉瓦(れんが)製造株式会社」の機械式レンガ工場で作られたのだという。深谷駅舎はその縁から、深谷市が進める「レンガを生かしたまちづくり」の一環として東京駅を模して建設され、96年に完成した。
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