コロナ後の輸出復活へ 英国で奮闘する日本の酒の担い手たち

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ブースでさまざまな酒を試飲する人たち=英ロンドンで2021年9月、横山三加子撮影
ブースでさまざまな酒を試飲する人たち=英ロンドンで2021年9月、横山三加子撮影

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が解け、飲食店の通常営業も復活した英ロンドンで9月13、14日、同国最大規模の酒の国際見本市が2年ぶりに開かれた。会場を訪れると、日本産の酒を普及させようと奮闘する人々の姿も。コロナで国内消費が落ち込む日本の酒だが、見本市で光明は見えたのだろうか。

大盛況の試飲コーナー

 「やっぱりオンラインのイベントだけでは難しい。試飲ができないし、何より知らないアルコールとの偶然の出合いといったマジックが起きないからね」。見本市事務局のキャシー・ラポルト氏は、大勢の人が行き交う会場を見渡しながらしみじみと話す。

 見本市は年1回の開催だが、昨年は新型コロナの影響で中止になった。今年も会場の広さは2019年の6割程度で、2日間の入場者数も約4割減の4000人、出展者数も約半数の140社にとどまった。

 だが、出展企業のブースには本格的なバーカウンターが設けられ、ジンやウオッカなどを使ったカクテルが次々と振る舞われた。ワインやウイスキーの試飲コーナーも大盛況。入場にはワクチン接種の証明書などが必要だが、ほとんどの人がマスクをしていない。「久しぶり!」「元気だった?」。再会を喜ぶ関係者のやりとりがあちこちから聞こえた。

日本産、酒かすのジン

 会場にはジンをはじめ欧州でなじみの深い酒が多いが、日本の国税庁もブースを確保し、日本酒や焼酎など日本メーカー21社が出展していた。英国でも日本食の人気の高まりに呼応するように日本産酒類への関心が高まっているといい、多くの人が試飲を楽しんでいた。

 ただ、新型コロナの影響で日本から担当者が売り込みに来ているメーカーはほとんどなく、ブースでPRしているのは英国や欧州の代理人だ。

 そんな中、日本から唯一、トップ自ら乗り込んできていたのがエシカル・スピリッツ(東京都)の山本祐也最高経営責任者(CEO)。…

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