QRコードを生んだ現場目線 開発した技術者が感動した駅での光景

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
QRコードを開発した原昌宏さん。用途は想定を超えて広がっているという=デンソーウェーブ提供
QRコードを開発した原昌宏さん。用途は想定を超えて広がっているという=デンソーウェーブ提供

 私たちの身の回りにあふれる「QRコード」。世界中で使われているこのコードは、実は日本の技術者の発明品だという。数センチ四方の小さなQRコードは、どのようにして生まれ、なぜこれほど広がったのか。背景には、意外なきっかけとあるものの進化があるという。開発者に話を聞いた。【杉山雄飛】

 QRコードを開発したのは、トヨタ自動車グループの産業機器メーカー、デンソーウェーブに勤めるエンジニアの原昌宏さん(64)だ。

 「もともと工場で自動車部品を管理するために作ったんですよ」。原さんに開発の経緯を尋ねると、そんな答えが返ってきた。

 デンソーウェーブの親会社、デンソーのバーコードの研究開発部門にいた原さんがQRコードの開発を始めたのは、1992年のことだった。原さんは、子供の頃からプラモデルなどモノ作りが好きで、「エンジニアになりたい」と80年にデンソーに入社。バーコードの研究開発部門に配属された。

 自動車部品メーカーであるデンソーがバーコードの研究開発を行っていたのは、…

この記事は有料記事です。

残り2257文字(全文2691文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集