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県予選 桐生第一、2年ぶりV 九回、健大高崎突き放す /群馬

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【桐生第一-健大高崎】八回表桐生第一、2死二塁で4番・提箸優雅の中前適時打で二走・田村淳陽(背番号5)が還る=群馬県桐生市の小倉クラッチ・スタジアムで2021年10月3日、川地隆史撮影 拡大
【桐生第一-健大高崎】八回表桐生第一、2死二塁で4番・提箸優雅の中前適時打で二走・田村淳陽(背番号5)が還る=群馬県桐生市の小倉クラッチ・スタジアムで2021年10月3日、川地隆史撮影

 第74回秋季関東地区高校野球大会県予選(県高野連主催、毎日新聞前橋支局など後援)は3日、小倉クラッチ・スタジアムで決勝があり、桐生第一が健大高崎を12―7で降し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。

 桐生第一は1点差の七回、宮本亜鈴(あず)(2年)の適時打と相手の失策で逆転。九回も4点を奪い突き放した。

 両校は県代表として、30日から茨城県で開催される関東大会に出場する。同大会の成績は来春のセンバツ出場校の選考で重要な参考資料となる。組み合わせ抽選会は7日に行われるが、茨城県代表校の決定後に公表される。【川地隆史】

逆転に次ぐ逆転

 桐生第一が逆転に次ぐ逆転を制し、2年ぶりに秋の県大会を制した。初回、4番・提箸の犠飛で先制するもその裏と続く二回に6点を返された。1点差の七回、宮本の右前適時打で同点に、さらに相手捕手の捕球ミスで勝ち越した。健大高崎は四回以降5安打を放つも追加点は八回の1点のみと好機を逃した。

一塁走者追い抜く

 〇…桐生第一の主将・三塚琉生(2年)が試合を決める満塁本塁打を放ったかと思われたが、走者を追い越し幻に消えた。2点リードの九回、1死満塁。狙い通りの内角の直球をはじき返すと、打球は右翼席に吸い込まれた。だが二塁を踏む直前、一塁走者を追い抜いてしまった。「打球を見ていて、一走が少ししか出ていないのに気づかなかった」。健大高崎のアピールにより、記録は3点適時打に。今泉壮介監督は「ああいうミスは見たことない。打撃は良くなっているが、締めるところは締めないと」と苦笑した。


 ■ズーム

好救援で流れ変わる 桐生第一・寺門京佑投手(2年)

桐生第一の寺門京佑投手(2年)=群馬県桐生市の小倉クラッチ・スタジアムで2021年10月3日、川地隆史撮影 拡大
桐生第一の寺門京佑投手(2年)=群馬県桐生市の小倉クラッチ・スタジアムで2021年10月3日、川地隆史撮影

 3点差の三回、3番手として今泉壮介監督から「気持ちで攻めれば大丈夫だ」とリリーフに送り出された。4イニングを無失点に抑え、試合の流れを取り戻した。「今日は80点。気持ちで乗り切った」

 昨秋の県大会での苦い記憶がある。関東大会出場をかけた準決勝の前橋商戦で先発した。だが、二回にバント処理を悪送球。「自分を見失った」。自ら招いた悪い流れをそのまま引きずった。その後は、1アウトも取れずに降板し、チームも敗れた。

 1年間の成長は「メンタル」にある。練習で佐藤秀太郎部長からも「同じミスはするな」と発破をかけられた。

 この日は準決勝までの試合と違い、追いかける展開に。「自分が崩れたら試合が終わる」。最速134キロの直球にスクリューボールなどを織り交ぜ健大高崎打線を沈黙させた。今泉監督は「寺門がゼロに抑えて流れが変わった」とたたえた。六回の攻撃時には自らのバットで2点適時三塁打を放ち、大きなガッツポーズを見せた。

 次の舞台は関東大会。2年前、同じ舞台で活躍する先輩に憧れ、桐生第一に入学した。「常に上を見て、思い切って投げたい」と活躍を誓った。【川地隆史】

【秋季大会2021】

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