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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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若手・中堅の起用にこだわった岸田カラー 否めぬ「アピール先行」

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就任後、初の記者会見をする岸田文雄首相=首相官邸で2021年10月4日午後9時2分、竹内幹撮影
就任後、初の記者会見をする岸田文雄首相=首相官邸で2021年10月4日午後9時2分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は衆院選を19日公示、31日投開票で実施することを決断した。選択肢が限られる中、当初想定より1週間前倒しして、短期決戦に臨む。発足した新政権は、若手・中堅を登用して「岸田カラー」をアピールするが、自民党総裁選で支援を受けた派閥に配慮した順送り人事も混在し、衆院選向けの陣容として疑問符が付きそうだ。

安倍元首相も政権運営に影響力

 岸田文雄首相は若手・中堅の起用にこだわり、13人を初入閣させた。「老壮青」のバランスへの配慮を「岸田カラー」として打ち出した形だが、初入閣組の手腕は未知数だ。目前に迫る次期衆院選向けの「アピール先行」の面は否めない。

 「若手から将来のエースも出ている。自民党の人材は豊富で、どの人を抜てきしても立派に仕事をやり遂げる、という自信だ」。自民党の甘利明幹事長は4日、首相の閣僚人事の狙いを記者団に解説した。

 首相は総裁選で、在任期間が5年を超えていた二階俊博前幹事長を念頭に、安倍・菅両政権で人事が硬直化したとして、多様な人材活用を約束した。権力の長期化は「政治とカネ」を巡る問題の背景となり、自民党の信頼失墜を招いただけに、岸田首相はイメージ刷新にこだわった。

 13人の初入閣は、2001年以降、自公政権では19年の第4次安倍再改造内閣と並んで最多。中でも衆院当選3回の若手を3人も起用したのは異例だ。新設する経済安全保障担当相に小林鷹之氏(46)を就けたのは、この分野を扱う自民党新国際秩序創造戦略本部の事務局長を務めたことを評価したためだ。党デジタル社会推進本部の事務局長だった牧島かれん氏(44)もデジタル相に起用。岸田氏側近は「単に若いだけでなく、本当に仕事をしてきた若手を登用した。これが『岸田カラー』だ」と強調する。

 閣僚人事では「首相主導」を演出した形跡もうかがえる。党役員人事の際は、首相…

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