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「目の前で死んじゃうかも」 コロナ宿泊療養所、看護師の苦悩

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新型コロナウイルスに感染した比較的軽症の患者を受け入れるホテルに入る人たち=東京都中央区で2020年4月7日午後3時12分、佐々木順一撮影
新型コロナウイルスに感染した比較的軽症の患者を受け入れるホテルに入る人たち=東京都中央区で2020年4月7日午後3時12分、佐々木順一撮影

 新型コロナウイルスの感染者が爆発的な数に上った今夏の「第5波」では、東京都や埼玉県のホテルなどで宿泊療養中に亡くなる人が出た。ホテルなどには看護師が24時間常駐するが、基本的に治療ができないため、入所者の容体が急変すれば病院に搬送することしかできない。「このまま目の前で死んじゃうかもしれない」――。冬にも感染の「第6波」がやってくるのではと懸念される中、療養施設となった都内のホテルに勤務し、苦しむ多くの入所者を目の当たりにした女性看護師が焦りと無力感を語った。【林奈緒美】

入所者の容体急変 救急隊を呼べず

 9月14日、東京都で宿泊療養中に60代男性が死亡した。新型コロナの感染が国内で拡大した昨春以降、都では約6万6000人の宿泊療養者を受け入れたが、死者を出したのは第5波が初めてだった。医師が常駐していない宿泊療養施設では、入所者の容体が悪化しても酸素投与くらいしかできることはない。都内の宿泊療養施設に勤務する女性看護師は「酸素を吸わせてもよくならず…

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