日米の価値観を超えた大谷翔平 文化比較の専門家に聞くヒーロー像

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今季最終戦で、初回に11試合ぶりの46号ホームランを放ったエンゼルスの大谷翔平。ベンチに戻り笑顔を見せた=10月3日、AP
今季最終戦で、初回に11試合ぶりの46号ホームランを放ったエンゼルスの大谷翔平。ベンチに戻り笑顔を見せた=10月3日、AP

 「二刀流」という言葉は、米大リーグでの大谷翔平選手(27)の活躍で、社会に幅広く浸透した。渡米時は論議を呼んだ二刀流が成功した背景や影響とは? 日米の文化の違いなどを研究する京都外国語大の藤本幸治教授は、大谷選手が日米でヒーローとして受け入れられる理由を語る。【聞き手・倉沢仁志】

 「ヒーロー像」を考える時、日米では価値観が異なる場合がある。

 例えば日本ではおなじみの「ドラえもん」。米国では、そこまで人気が高くない。理由は、「のび太」がいつまでもドラえもんに頼ってしまって、自立できていないからだ。もちろん心優しい面は評価されたとしても、「のび太のようになりなさい」という大人は少ない。

 一方、「スーパーマン」はたった一人で苦難に立ち向かい、孤独にさいなまれ、それでも戦い続ける。その姿こそ開拓時代から育まれたアメリカンスピリットに通じるものがあり、米国では多くの共感を生んでいる。…

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