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第80期名人戦

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第80期名人戦A級順位戦 豊島将之竜王ー羽生善治九段 第14局の3

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クワガタ

 序盤の主導権を握ったのは豊島だった。右銀を繰り出して角頭にプレッシャーをかけつつ、中住まいに組み替える。[先]6八銀~[先]7七角は豊島が好む構えだ。

 羽生はどこかで[後]3四歩と決戦し、角の窮屈さを解消したかった。しかし依然として有効なタイミングがないのだ。例えば[後]7二玉に代えて[後]3四歩は[先]2二角成[後]同銀[先]3四歩[後]4四角[先]3五角(参考図)。羽生は「でかしていない」と嘆く。

 満を持して、豊島は[先]2五銀と出た。待機策に甘んじていた羽生も非常手段で[後]3四歩と突く。本意ではないが、無条件に[先]2四歩と合わせられると終わってしまう。妙な例えで恐縮だが、羽生の角は煙でいぶされて、たまらず穴からはい出したクワガタに思えた。

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