「売れたのは10年で100缶…」ツイートしたら不良在庫が人気商品に

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手に持った「REMEMBER THE TIME」を紹介する石川貴也さん。手前は、一般販売のきっかけとなったCanday缶=愛知県大治町西条で、荒川基従撮影
手に持った「REMEMBER THE TIME」を紹介する石川貴也さん。手前は、一般販売のきっかけとなったCanday缶=愛知県大治町西条で、荒川基従撮影

 菓子や乾物などを入れるブリキ缶やスチール缶を製造する愛知県大治町の「側島(そばじま)製缶」(石川浩章社長)が今年、一般消費者への直接販売を開始した。きっかけは「売れたのは10年間で100缶……」というツイッター上でのぼやき。一緒に載せた写真が注目され、不良在庫は一気に人気商品へと変身した。これを機に一般向け製品の開発を続けており、「消費者のニーズを知り、お世話になっている取引先に新たな提案をすることで恩返ししたい」と意気込む。【荒川基従】

 同社は1906年の創立以来、事業者向けに缶を製造してきた。バブル経済期には高級感のある「缶入り」が贈答品として人気に。年間約15億円を売り上げ、従業員数も100人前後に上った。

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