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ワクチン接種先進国でも制圧できず 「集団免疫」は獲得できないのか

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新型コロナウイルスのワクチン接種=東京都港区で2021年6月21日、手塚耕一郎撮影
新型コロナウイルスのワクチン接種=東京都港区で2021年6月21日、手塚耕一郎撮影

 新型コロナウイルスワクチンの2回接種完了者が国内で6割を超え、感染者数は急激に減少している。一方、日本よりもワクチン接種の進んだ海外の国では感染が再び拡大。接種が完了した人の感染も相次いで確認されている。感染者が出ても他の人にうつしにくくなる「集団免疫」を獲得し、感染拡大の「第6波」を防ぐことはできるのだろうか。

デルタ株拡大で上がる「ハードル」

 「一生懸命ワクチン接種を頑張っても、すぐにこの疾患を制圧してゼロにすることはできない」。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は9月15日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、新型コロナワクチンの限界についてこう言及した。

 感染症はウイルスなどの病原体に対し、人口の一定割合以上の人が免疫を持つことで他の人も感染しにくくなり、流行が収まるとされる。この状態を「集団免疫」と呼ぶ。

 政府は当初、ワクチン接種によって新型コロナに対する免疫を持つ人の割合を人口全体の6~7割にまで高められれば、集団免疫を達成できる可能性があるとみていた。一般にこの割合は、1人の感染者が平均何人に感染させるかを表す「基本再生産数」から導き出される。新型コロナは従来株でこの数が「2~3人」と言われていたが、感染力が従来株の2倍も強いとされるデルタ株が世界各国で拡大。米紙ワシントン・ポストが報じた米疾病対策センター(CDC)の内部文書の試算によると、デルタ株の基本再生産数は「平均5~9・5人程度」という。

 感染症に詳し…

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