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イベント正常化へ試金石 コロナ対策で実証実験 飲食や観光業界期待

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新型コロナウイルスワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明を提示してチケットを受け取る来場者=愛知県豊田市の豊田スタジアムで2021年10月6日午後5時18分、細谷拓海撮影
新型コロナウイルスワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明を提示してチケットを受け取る来場者=愛知県豊田市の豊田スタジアムで2021年10月6日午後5時18分、細谷拓海撮影

 6日始まった新型コロナウイルス感染症対策の実証実験は、国民へのワクチン接種が進む中、本格的な制限緩和に向けての試金石となる。関係業界はイベントや経済活動の正常化に期待を寄せる一方、事前の準備段階では感染防御の効果や手続きの煩雑さなどさまざまな課題が浮かび上がった。

 豊田スタジアム(愛知県豊田市)で6日夜に開催されたサッカー・JリーグのYBCルヴァン・カップ準決勝、名古屋―FC東京戦。陰性証明書などの確認作業を視察したJリーグの村井満チェアマンは、「思ったよりスピーディーで、トライアルとしてはうまくいっているのではないか」と述べた。一方で「子供の名前が記載された身分証明書を用意するのは難しい」と語った。

 観客席は一般来場者と区分けしたが、売店などは分けなかったことに、名古屋の担当者は「分けた方が安心感はあるが、ワクチンを接種したかどうかで行ける場所が決まるのは望ましい形ではない」と話した。

 Jリーグが技術実証のスタートに選ばれたのは、「申請が一番早かった」(スポーツ庁関係者)という理由の他に、これまで実績を積み上げてきたことが大きい。感染症対応ガイドラインを定めてチームや観客などに具体的な対応を求め、昨年7月から段階的に観客を受け入れた。以来、観客席でのクラスター(感染者集団)は発生していない。

 プロ野球では10月中旬以降に実証実験を始め、11月20日開幕の日本シリーズでも複数試合で実施する見込み。北九州市で開かれる世界体操・新体操選手権(10月18~31日)では収容率100%(約2500人)を目指す方針で、バスケットボールBリーグでも実施に向けた動きがあるという。

 背景には観客の受け入れ増に向けた期待感がある。チケット販売を収入の柱とす…

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