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揺らぐ絶対王制

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アフリカ・エスワティニからの報告/上(その1) 国王は富豪、国民困窮

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暴動の混乱の中、警察官に銃で撃たれた中学生のアンディレ・マンバさん。家族が自宅で看病するが、今も寝たきりだ=エスワティニ・ムババーネ郊外で9月16日
暴動の混乱の中、警察官に銃で撃たれた中学生のアンディレ・マンバさん。家族が自宅で看病するが、今も寝たきりだ=エスワティニ・ムババーネ郊外で9月16日

 国民の3割が1日1・9ドル(約210円)以下で暮らし、失業率も約23%に上る一方、15人の妻を持つ国王は高級車ロールスロイスやプライベートジェットを保有する。そんな「アフリカ最後の絶対王制」と呼ばれる国がエスワティニ(旧スワジランド)だ。ここが今、独立以来最大規模の民主化要求運動に揺れている。何が起きているのか。

 「警察からは謝罪も補償もない。通院治療を続ける交通費すらないのに」。首都ムババーネ郊外に住む男子中学生のアンディレ・マンバさん(15)の家族は憤りをあらわにする。民主化を求めるデモで混乱していた7月1日、マンバさんは警察官にいきなり背中を銃で撃たれたという。混乱に伴う暴動で被害を受けた食料品店の後片付けを手伝っていただけだった。退院はしたが、今も寝たきりで学校にも通えない。

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