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揺らぐ絶対王制

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アフリカ・エスワティニからの報告/上(その2止) コロナ禍、民主化の波 デモ拡大、政府は徹底弾圧

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2019年10月に訪日した際のムスワティ3世・エスワティニ国王=東京・元赤坂の迎賓館で(代表撮影)
2019年10月に訪日した際のムスワティ3世・エスワティニ国王=東京・元赤坂の迎賓館で(代表撮影)

 

 「アフリカ最後の絶対王制」と呼ばれるエスワティニ(旧スワジランド)。医療体制も貧弱な中、新型コロナウイルスが猛威を振るい、人口100万人あたりのコロナ死者は日本の7倍以上だ。2020年にはアンブロセ・ドラミニ首相(当時52歳)も感染し、隣国・南アフリカの病院で治療を受けたが死亡した。

 政府が行動制限や商業施設の営業規制を実施すると、非正規労働者を中心に生活の糧を失う人が続出した。

 「コロナで社会の矛盾があらわになった。国王ムスワティ3世は社会、経済の問題に対処できていない」(地元の民主化団体幹部)。庶民の不満の矛先は王室に向かった。今年5月、男子大学生が警察官から暴行を受け、殺害された疑いが浮上すると、デモが拡大。人々は首相公選や警察改革などを訴えたが政府は取り合わなかった。デモ隊の一部は暴徒化し、6月下旬には商業施設などが略奪される大規模な暴動に発展。市民20人以上が死…

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