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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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与野党対決は「地味」vs「イヤミ」? 両者に残る政策の不安要素

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衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相(中央右)=国会内で2021年10月8日午後2時4分、竹内幹撮影
衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相(中央右)=国会内で2021年10月8日午後2時4分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は8日の所信表明演説で、自身が掲げる「新しい資本主義」の説明に多くの時間を割いた。31日投開票の衆院選が迫る中、「格差是正」に取り組む姿勢をアピールする狙いだ。ただし、分配政策は具体性に乏しく、理念先行の印象は否めない。野党は消費税減税を掲げ、政権に対抗する構えだ。

首相、分配強調も具体策は乏しく

 「今こそ、我が国も、新しい資本主義を起動し、実現していこうではありませんか」。首相は30分弱の演説で「新しい資本主義」に7回触れ、「未来を切り開く新しい経済社会のビジョンを示す」「わくわくする未来社会を創ろう」などと訴えた。

 首相は新型コロナウイルス禍が非正規労働者らを直撃し、国民に「深刻な分断を生んだ」と指摘。経済成長と同時に所得分配を重視する構想を掲げ、新自由主義の転換や格差是正を訴える。安倍晋三元首相が主導した成長重視の「アベノミクス」の修正とも受け取れる経済政策に、党内には懐疑的な意見もあるが、首相は「分配なくして次の成長なし」との姿勢は崩していない。

 演説で、首相は「危機に直面した今こそ、絆の力を発揮するときだ。日本の絆を呼び起こす。私の使命だ」と声を張り上げた。トランプ前大統領によって分断が進んだ米国で、バイデン大統領が「分断でなく結束を」と訴える姿と重なる。

 首相の視線の先には、衆院選がある。立憲…

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【第49回衆院選】

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