東京など震度5強「直下型の一種」 首都直下にある地震の巣

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地震の影響で停電したJR品川駅で足止めされ、スマートフォンで情報を集める乗客ら=東京都港区で2021年10月7日午後11時59分、宮武祐希撮影
地震の影響で停電したJR品川駅で足止めされ、スマートフォンで情報を集める乗客ら=東京都港区で2021年10月7日午後11時59分、宮武祐希撮影

 7日夜に東京都と埼玉県で最大震度5強を観測した今回の地震は、千葉県北西部の地下約75キロという「首都直下」で発生した。いわゆる「首都直下地震」との関係はあるのだろうか。

 関東地方の地下では「北米プレート」の下に南から「フィリピン海プレート」が沈み込んでいる。さらに、その下には「太平洋プレート」が東から沈み込んでおり、3枚のプレートが重なる特殊な状況になっている。

 愛知工業大の横田崇教授(地震学)は「今回の震源付近を含め、茨城県から埼玉県にかけての地下では、沈み込むフィリピン海プレートが太平洋プレートにぶつかってせり上がるようになっている」と説明。「両プレートの境界面などではこれまでも地震が多く発生しており、これらの地域は『地震の巣』になっている」という。

 気象庁によると、今回の地震も両プレートの境界がずれ動いて発生したとみられる。横田教授は「もともと地震の多い場所で、マグニチュード(M)5・9は十分に起こり得る規模の地震だ」と指摘する。

 今回の地震は、東京23区内では2011年3月の東日本大震災以来の震度5強の揺れだったが、「首都直下地震」とは違うのか。政府が13年にまとめた被害想定では、最悪の場合は都心南部直下地震(M7・3)で約2万3000人が死亡するとしている。震源はフィリピン海プレートの内部を想定している。

 ただ、政府はこれを含め、首都直下で起こる地震として「北米プレートとフィリピン海プレートの境界」「フィリピン海プレート内部」「フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界」など、計6パターンを想定している。

 8日未明に記者会見した気象庁の束田進也・地震津波監視課長…

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