双葉唯一の火葬場が10年半ぶり再開 住民の負担軽減に期待

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 東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難が続く福島県双葉町にある火葬場「斎場 聖香苑(せいこうえん)」が今月、10年半ぶりに再開した。双葉郡8町村で唯一の火葬場で、8町村でつくる双葉地方広域市町村圏組合が運営する。

 組合は2018年、聖香苑の再開と並行して、住民帰還の早かった広野町に火葬場を新設する案を打ち出したが、町民の反対で断念。このため、20年度から聖香苑の火葬炉の交換や放射線量低減対策などを進めた。総事業費は約5億4500万円で、国の交付金を利用した。

 環境省が除染作業として舗装の洗浄や、駐車場の背後の斜面にある山林の落ち葉除去などをしたが、組合はさらなる放射線対策を実施。斜面の木々を全て伐採し、土壌流出を防ぐモルタルを吹き付けた上で、駐車場との間には高さ2メートル、厚さ10センチのコンクリート壁も設置。舗装も全面的に取り換えた。新設されたモニタリングポストの値も毎時0・13マイクロシーベルト前後となっている。

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