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東京オリンピックの新種目・サーフィンは、スケートボードとともに五輪に新風を吹き込んだ。順位にこだわらず表現を追求し、互いをたたえ合う姿が、メダルラッシュ以上にお茶の間を沸かせた。「東北のサーフィンの聖地」として知られる宮城県気仙沼市の小泉海岸で30年以上大会を運営してきた「気仙沼本吉サーフィンクラブ」事務局長、鈴木優美さん(54)は「五輪後は地方の海岸に活気を感じる」と手応えを語る。【聞き手・駒木智一】
気仙沼本吉サーフィンクラブ・鈴木優美さん
――五輪を機に、変化を感じますか。
◆テレビを通じて、魅力が届いたのは大きかったです。私も選手でしたが、競技というよりは波に乗ることを楽しむ意識が強かったんです。世間からも「サーファーは遊び人」「いつも海でたむろしている人たち」という印象を持たれていたように思います。五輪に採用されても不安はありましたが、「技がかっこいい」「みんな楽しそう」と明るいイメージを持ってもらえました。今年の夏は新規のサーファーも増え、活気が感じられます。
――地方にもいい影響はあるでしょうか。
◆サーファーは、いい波を求めて各地を訪れます。各海岸には波の形などそれぞれの特色があり、違った楽しさを味わえます。気に入った波のために移住して、海岸で暮らす人もいるほどです。
ここは狭い湾が複雑に入り組んだリアス式海岸で、海底は岩場です。有名なサーフポイントである神奈川県の湘南のように…
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