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コロナ禍での差別の実態を研究 立命館大院講師 後藤基行さん 精神医療史、多角的に /京都

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立命館大大学院先端総合学術研究科講師の後藤基行さん(41)=京都市北区等持院北町の立命館大学で2021年8月6日午後0時45分、谷田朋美撮影
立命館大大学院先端総合学術研究科講師の後藤基行さん(41)=京都市北区等持院北町の立命館大学で2021年8月6日午後0時45分、谷田朋美撮影

後藤基行さん(41)=京都市

 立命館大大学院先端総合学術研究科の講師(社会学)、後藤基行さん(41)が新型コロナウイルスの感染者への差別の実態を明らかにする研究を進めている。昨春にクラスター(感染者集団)が発生し、数百を超える誹謗(ひぼう)・中傷の電話があったという京都産業大(京都市北区)などの関係者にアンケートやインタビューを実施。関係者の9割が抗議や中傷を受けていない一方、ほぼ5割は励ましや同情を受けていたことなどが分かった。「コロナ禍が人々を分断するだけでなく、結び付きを深める機会にもなっている可能性がある」。今後は、他者を支える動きにも注目するつもりだ。

 主な専門は、精神医療の政策史。日本では多くの精神疾患の患者が長期入院している。「なぜ日本の精神病床は諸外国と比べ、多すぎるままなのか」と疑問を抱き、研究の道に進んだ。人権意識が低い、営利のために精神科病院が患者を囲っている、などとする先行研究を読んだが、どれもしっくりこなかった。

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