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ノーベル賞

「世界で最も権威のある賞」といわれるノーベル賞。今年はどんな研究・活動に贈られるでしょうか。

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「圧力」に耐え続けたノーベル平和賞2氏 未来の“後輩”へ伝言

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ノーベル平和賞の受賞が決まった後、報道陣の取材に答えるロシア紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長のドミトリー・ムラトフ氏=モスクワで2021年10月8日、前谷宏撮影
ノーベル平和賞の受賞が決まった後、報道陣の取材に答えるロシア紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長のドミトリー・ムラトフ氏=モスクワで2021年10月8日、前谷宏撮影

 ノーベル平和賞の受賞が決まったロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長(59)とフィリピンのジャーナリスト、マリア・レッサ氏(58)は8日の発表後、それぞれ記者会見や海外メディアの取材に応じた。2人は政府から圧力を受けた経験を振り返り、事実や少数意見を伝えるメディアの存在意義を訴えた。

ムラトフ氏「この授賞は若者たちのもの」

 モスクワ中心部にある新聞社編集局の前で8日に会見したムラトフ氏は「自分の仕事に命をささげた同僚らへの授賞だ」と強調し、賞金で政権から圧力を受ける他の独立系メディアを支援する考えを示した。

 編集局の窓には、ロシア南部チェチェン共和国問題でロシア当局の弾圧策を批判し、2006年10月7日に射殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者の大きな写真が飾られていた。ムラトフ氏も真っ先に非業の死を遂げた6人の同僚や関係者の名前を挙げ「(ノーベル賞委員会は)平和賞を死者に授与できないので、誰かの手を通して渡す方法を考えたのだろう」と語った。

 ソ連崩壊後の…

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