子どものネット依存脱却へ リアルなつながり、周囲の支えが鍵

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キャンプ最終日、メンターの学生と音楽を楽しんだ後、帽子を天高く上げる子どもたち=2021年8月21日午前11時19分、井上元宏撮影
キャンプ最終日、メンターの学生と音楽を楽しんだ後、帽子を天高く上げる子どもたち=2021年8月21日午前11時19分、井上元宏撮影

 兵庫県姫路市の家島諸島で小中高校生がネット無しで4泊5日の合宿をする「人とつながるオフラインキャンプ」。参加者には不登校などの課題を抱えながらネットに没頭する生活から一歩一歩抜け出す子どももいた。鍵は学校の先生や大学生ら周囲の支えだ。

「高校に行って友達と話したい」

 「やっぱり高校に行って、友達と話したい」。キャンプ最終日の目標発表会で、県内の男子中学3年生(15)は力を込めた。中1の夏に勉強につまずいたのがきっかけで不登校になり、オンラインゲームにのめり込んだ。昨年からキャンプに参加し、少しずつ、リアルなつながりを築こうとしている。

 オンラインゲームに手が伸びたのは、周囲と違い自分だけ学校に行けていないのが嫌だったからだ。そこで出会ったのは、同じような不登校の子どもたち。「親に言えない気持ちも話せて、わかり合える。居心地がよかった」。嫌になるとプチッと通話を切ることもできる。勉強しようと思うのに夜通しゲームをしてしまうこともあった。

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