大津いじめ自殺10年 防止法は「息子が命がけで作った法律」

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息子を自殺で亡くし、いじめ防止の取り組みについて話す父親。法改正の必要性も訴えている=大津市で2021年9月24日、梅田麻衣子撮影
息子を自殺で亡くし、いじめ防止の取り組みについて話す父親。法改正の必要性も訴えている=大津市で2021年9月24日、梅田麻衣子撮影

 大津市でいじめを受けた中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺してから11日で10年。学校は当初いじめと認識せず、市教育委員会は自殺との因果関係を認めなかった。息子の死後、原因究明や再発防止を求めてきた父親(56)は、同様の「いじめ自殺」が各地で後を絶たない現状に危機感を訴える。「この10年で学校現場は変わったか。子どもの命を守ろうという意識はあるのか」

 2011年10月11日朝、生徒は自宅マンション14階から飛び降りた。翌日、同級生の母親から「いじめで殺されたようなもんや」と聞かされた。「何があったのか知りたい」。そう願うしかなかった。

 しかし、市教委は約3週間で調査を打ち切り、いじめと自殺の因果関係を「判断できない」と発表。学校からは「後は(加害生徒に)指導します」とだけ告げられた。市の教育長に調査継続を直訴したが回答は無かった。

 「息子の無念を晴らしたい」。自殺前の様子を思い出してメモを作り、過去の…

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