特集

秋季大会2021

2021年の秋季高校野球トップページです。

特集一覧

秋季高校野球

県大会 三重突き放し連覇 津田学園も東海大会へ /三重

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【三重-津商】九回表三重2死一、二塁、鈴木が適時三塁打を放ち、2点を追加=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で、2021年10月9日、寺原多惠子撮影 拡大
【三重-津商】九回表三重2死一、二塁、鈴木が適時三塁打を放ち、2点を追加=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で、2021年10月9日、寺原多惠子撮影

 第74回秋季東海地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞社後援)は9日、決勝と3位決定戦がダイムスタジアム伊勢で行われた。決勝は、夏の甲子園に出場した三重が津商を降し、2年連続21回目の優勝を果たした。来春のセンバツ出場校選考の参考資料となる東海大会への最後の1枠をかけた3位決定戦は、津田学園が海星にコールド勝ちし、3年ぶり8回目の東海大会出場を決めた。三重、津商、津田学園が出場する東海大会は、30日に愛知県で開幕する。【寺原多恵子】

津商粘り及ばず

 三重は同点の七回、藤井の適時打で1点を追加して勝ち越し。八回には谷が2点適時打を放ち、九回は鈴木の左中間への2点適時三塁打などで3点を追加し突き放した。津商は1点を追う六回に赤田の適時三塁打で追いつき、再びリードを許して迎えた八回にも樋尾の犠飛で1点を返し粘ったが、及ばなかった。

海星逆転実らず

【海星-津田学園】六回裏津田学園1死二塁、杉本の適時打で西原が還り、逆転=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で2021年10月9日、寺原多惠子撮影 拡大
【海星-津田学園】六回裏津田学園1死二塁、杉本の適時打で西原が還り、逆転=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で2021年10月9日、寺原多惠子撮影

 津田学園は2点を追う五回、岩本の適時打などで同点に追いつき、八回には土屋の2点適時三塁打、箕浦の適時二塁打など6安打の猛攻で一挙6点を奪い、突き放した。海星は1点を追う四回、牧志の2点適時打で逆転、五回に山川の犠飛で1点追加したが、リードを守り切れなかった。

変化球に磨き誓う

 ○…「全然球も走らず、コントロールも悪かった」。海星のエース・高橋龍史投手(1年)は2点リードの五回、1死満塁のピンチで登板した。緊張しつつも「絶対に抑えたい」と強い気持ちで臨んだが、持ち味の直球が甘く入りすぎて連打を浴び、同点に追いつかれた。自信を失いかけたが、仲間の「まだまだいける」という声に励まされ、八回途中まで投げぬいた。これまで変化球を投げられなかったが、夏からの練習でツーシームを習得し、確実に実力をつけてきている。「変化球を磨き、しっかりストライクをとれる投手を目指したい」。来春に向けてさらなる成長を誓った。


 ■ズーム

夏の経験、投球の糧に 三重・谷公希投手(2年)

三重・谷公希投手(2年)=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で 拡大
三重・谷公希投手(2年)=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

 公式戦では初めての先発だった。「準決勝は上山(颯太投手)が頑張ってくれたので、決勝は自分が」と意気込みマウンドへ向かった。「少しバテてしまった」と後半に2点を奪われたが、仲間からの「打たせていけ」などの励ましに後押しされ、1人で9回130球を投げきった。

 バッティングには苦手意識があるというが、決勝は打撃でもチームを引っ張った。先頭打者で迎えた同点の七回には内野安打で出塁し、藤井勇斗遊撃手(2年)の適時打で本塁を踏んだ。さらに、八回にはスライダーに食らいついて2点適時打を放ち、「強い打球を心がけた。チームに流れを引き寄せることができてよかった」と顔をほころばせた。

 この夏に甲子園という夢の舞台に立った経験から「緊張せずに自分の投球ができるようになった」という。夏から秋にかけて、フォームのバランスを意識し、速い変化球を投げられるように練習を重ねた。特に改良したカットボールは今日の試合でも多く使い、空振りを誘うなど手応えを感じている。

 次の舞台の東海大会では低い変化球を投げられるよう、離すタイミングを調整するなどしてさらに投球に磨きをかけるつもりだ。「目標はセンバツ出場だが、先を見ずに一試合ずつ戦っていきたい」【寺原多恵子】

〔三重版〕

【秋季大会2021】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集