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秘密のグルメ 岩手県 「餅料理」 冠婚葬祭、季節の行事に

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 「冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば」と3大麺で知られる岩手県だが、県南の一関・平泉地方には江戸時代から、伊達藩が奨励した餅食が受け継がれ、冠婚葬祭や季節の行事で食べられてきた。

 特徴は種類の多さで、約300種類あるといわれる。一関市の酒造会社「世嬉(せき)の一酒造」のレストランでは「果報もち膳」(税込み2200円)と名付け、地元の食材を使った餅づくしの料理を提供している。あんこ、クルミ、じゅうね(エゴマ)、ずんだ、納豆、おろし、ねぎ、ゴマなど8種類の餅に雑煮もつく。あんこ餅を最初に食べるのが決まり。同社相談役の佐藤晄僖(こうき)さん(80)は「昔のあんこは甘くなく、赤は邪気を払うとされたからではないか」と解説する。

 一関市内のレストラン「三彩館ふじせい」や道の駅「厳美渓(げんびけい)」、平泉町の「平泉レストハウス」などでも工夫をこらした餅膳を出している。

 一関市では、約30年前から、餅食を名物にして次世代に残そうと官民あげて取り組んでおり、市の「もち食推進会議」は216種類の餅レシピをホームページで公開している。

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