本塁打王争い佳境で「もったいない」 大谷翔平語録/下

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アスレチックス戦の八回、2死満塁から三振を奪い、ガッツポーズをする大谷翔平選手=米西部アナハイムで2021年9月19日、AP
アスレチックス戦の八回、2死満塁から三振を奪い、ガッツポーズをする大谷翔平選手=米西部アナハイムで2021年9月19日、AP

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(27)は今季、「二刀流」の成功に懐疑的な見方を覆し、大活躍を見せた。試合後に開く記者会見でも、常人離れした感性が垣間見えた。大谷選手がその時々に発した「ことば」をたどり、歴史的なシーズンを振り返る。後編はオールスター戦以降について紹介する。【ロサンゼルス福永方人】

高みを目指す、状況を楽しむ

 後半戦では、日本選手初の本塁打王になれるかが注目を集めた。6月28日からリーグトップの座を守ってきた大谷選手は、9月にゲレロ(ブルージェイズ)、ペレス(ロイヤルズ)の両選手に抜かれ、追う展開となったが、その争いに臨む心持ちも意外なものだった。

 「意識しながらやりたいなと思っている。その中で一打席一打席、冷静に打てれば、必ずいい結果が残るかなと思う」(9月10日)

 「良い打者たちと競り合いながらやれること自体、少ない機会だと思うので、(意識しなければ)もったいない」(9月19日)

 こういう場合、「タイトルは意識せず、自分の打撃に徹したい」といった言葉がよく聞かれるが、高みを目指す意欲が人一倍強い大谷選手は逆だ。ハイレベルな競争に身を置いている状況を楽しんでいた。

 シーズン終盤の9月下旬になると、プレーオフ進出がかかるチームとの対戦が増え、警戒されて露骨に勝負を避けられるようになった。同25日まで…

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