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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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岸田政権 薄まる格差是正 野党、首相の「ブレ」批判 衆院代表質問

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衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える岸田文雄首相(中央)=国会内で2021年10月11日午後2時7分、竹内幹撮影
衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える岸田文雄首相(中央)=国会内で2021年10月11日午後2時7分、竹内幹撮影

 衆院選(31日投開票)を目前にした11日の各党代表質問で、岸田文雄首相(自民党総裁)と立憲民主党の枝野幸男代表が「党首対決」を繰り広げた。首相は金融所得課税強化を先送りするなど自らが掲げる「新しい資本主義」の柱となる具体的な分配策を示さず、成長重視を前面に出す戦略に転じた。枝野氏らは首相の「ブレ」を批判するとともに、安倍・菅政権の「負の遺産」を攻め立てた。

 「成長なくして分配なし。まず成長を目指すのが極めて重要だ。それが旧民主党政権の失敗から学んだことだ」。首相は、枝野氏に「新しい資本主義」について「アベノミクスとどう違うのか。抽象的で具体性に乏しい」と問われると、色をなして反論した。

 さらに首相は「アベノミクスで(円高、株安などで)六重苦と言われた旧民主党政権の経済危機から脱し、雇用を拡大した」と重ねて野党を批判し、大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略からなるアベノミクスを引き続き推進し、その上で分配機能を強化すると強調した。首相は11日夜のテレビ東京の番組で「成長を(分配の)財源にする。税の引き上げを財源にすることは考えていない」と述べた。

 安倍晋三元首相の「おはこ」の旧民主党批判を持ち出してまで首相が「まず成長」と主張するのは、就任会見後に株価が下落したことが大きい。与党にとっては高株価が選挙に有利とされ、経済界や自民党には「成長重視派」が多い。「分配なくして次の成長なし」と訴えてきた首相も配慮せざるを得なくなった模様だ。党幹部は…

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