パラ合宿を地方に「分散」 ボッチャがまいた種は全国に広がるか
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東京パラリンピックで注目された競技の一つに、ボッチャがある。的に向かってボールを投げ合い、いかに近付けられるかを競うスポーツで、杉村英孝選手の個人金メダル獲得にも沸いた。障害の有無や年齢を超えて楽しめる、共生社会の象徴のような競技の裾野を広げる鍵として、日本代表チームの村上光輝監督(47)は「地方との連携」を挙げる。【聞き手・井川加菜美】
――ボッチャが地方に残せたものはありますか。
◆東京パラの前から、日本ボッチャ協会内では「選手の発掘や強化で大事になるのは、地方との連携だ」という考えがありました。以前は東京や大阪に集まって合宿していましたが、強化に一番お金がかかるのは交通費で、移動に時間がかかると練習時間も短くなります。重い障害を持つ選手にとっては負担も大きいです。新型コロナウイルス禍でさらに全員が集まりにくくなりました。
合宿を地域ごとにできれば、効率的に強化できるのではないか。そう考えて、ボッチャのためのラインを引いたコートなど、練習環境が整った地方の拠点作りに取り組んできました。その結果、パラ本番直前の日本代表の合宿は、選手たちが住む富山や千葉などで分散して実施できました。地方の人にも身近に感じてもらうことができ、つながりを残せたのではないでしょうか。
――協会では5年ほど前から、Jリーグなど他のプロスポーツの開催に合わせて、全国各地で体験会や講習会を開くキャラバン活動を展開してきました。狙いは何ですか。
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