浄瑠璃に魅せられた人々の縁描く 作家・大島真寿美さん新刊『結』

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作家の大島真寿美さん(©文芸春秋)
作家の大島真寿美さん(©文芸春秋)

 作家の大島真寿美さんが、江戸時代に大坂・道頓堀で浄瑠璃に魅了された人々のドラマを描く新刊『結 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 波模様』(文芸春秋)を刊行した。2019年に直木賞を受けた作品の続編。絵師や歌舞伎作者らが不思議な縁に導かれながら、創作の種を芽吹かせていく様を生き生きとした大阪弁でつづっている。

 前作『渦 妹背山婦女庭訓 魂(たま)結び』を刊行した当初、続編は念頭になかった。だが「頭の中の江戸時代が消えなくて、別の仕事の資料が読めなかった」と振り返る。自身も導かれるように書き始めた。

近松半二から影響、絵師の耳鳥斎も登場

 名作を多く残した浄瑠璃作者の近松半二に焦点をあてた前作に対し、今作は半二に影響を受けた人々の群像劇。その一人が、実在の人物である絵師の耳鳥斎(にちょうさい)だ。骨董(こっとう)商を営みながら…

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