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/88 知られざる大台ケ原/5 一本だたら、正体は何? /奈良

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 今夏、一人で東大台の尾鷲道を歩いたとき、途中で雨に降られた。辺りはガスに包まれ、急に暗くなる。雨を避けて木陰に入ると、木々の向こうに何かが動く気配を感じた。大きなものがゆっくりと霧の中を進んでいる。ふと目にした大木の幹に爪痕らしき傷に気づいた。道は細く、崩壊や倒木などで足場は悪い。後戻りも危険だ。神経がピリピリと高ぶる。

 シカ?クマ? いや妖怪かも。そんな思いが浮かんだ。大台ケ原には怪奇話が多く伝わっているからな……。

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