連載

熱血!与良政談

長年、政治の裏側を取材してきた与良正男専門編集委員が、永田町に鋭く斬り込みます。

連載一覧

熱血!与良政談

その程度の危機感なのか

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相=国会内で2021年10月8日午後2時8分、竹内幹撮影
衆院本会議で所信表明演説をする岸田文雄首相=国会内で2021年10月8日午後2時8分、竹内幹撮影

 私が勝手に高望みしていただけなのだろうか。岸田文雄首相の所信表明演説を聞いて、拍子抜けしてしまった。自民党総裁選の最中、繰り返し強調していた「民主主義の危機」という言葉が、演説から抜け落ちていたからである。

 首相は演説で「国民の声を真摯(しんし)に受け止め、かたちにする、信頼と共感を得られる政治が必要」とは語った。なるほど、信頼と共感は民主政治の要である。しかし、それがなぜ、失われたのかを語らなければ説得力を欠く。

 安倍晋三、菅義偉両政権は与党の数にものをいわせて国会内外で異論を排除してきた。政府方針を批判すれば敵、さらには「反日」とみなされる。そんな空気も随分と日本社会に広がってきた。

この記事は有料記事です。

残り628文字(全文926文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集