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秋季大会2021

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秋季北海道高校野球大会 クラーク、初の頂点 着実に加点、旭川実降す /北海道

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【クラーク記念国際-旭川実】旭川実を降して優勝しスタンドに駆け出すクラーク記念国際の選手たち=札幌円山球場で2021年10月12日、貝塚太一撮影 拡大
【クラーク記念国際-旭川実】旭川実を降して優勝しスタンドに駆け出すクラーク記念国際の選手たち=札幌円山球場で2021年10月12日、貝塚太一撮影

 来春の第94回選抜高校野球大会(センバツ)出場校の参考資料となる第74回秋季道高校野球大会(道高野連、毎日新聞社主催)は12日、札幌円山球場で決勝があり、クラーク記念国際が3―1で旭川実を降して初優勝し、全道162チームの頂点に立った。来春のセンバツには道内1校の出場枠があるほか、21世紀枠などで出場の可能性がある。【三沢邦彦】

 クラーク記念国際は一回、右前打で出塁した白取が敵失と犠打で三塁に進んだ。続く4番・麻原はスライダーを左前に運ぶ先制打とし「自分のスイングで打つことができた」と笑顔をみせた。打線は六回1死満塁から越智の右犠飛、七回は1死二塁から白取が左前適時打を放ち、着実に加点した。

 一方、旭川実は六回1死、弓削からの3連打で1点を返した。だが、1死一、二塁の場面で登板したクラークの2番手・山中は「相手を勢いに乗せたくなかった。気持ちで投げました」と後続を断った。旭川実は七回にも1死一、三塁の好機を得たが、山中を攻略できなかった。

勢いにのまれた

 ○…旭川実は先発の佐々木聖和(2年)が立ち上がりに失点し「相手の勢いにのまれてしまった」と唇をかみしめた。七回は一塁へのけん制悪送球をきっかけに失点するなど流れを引き寄せられず、八回でマウンドを降りた。「終盤は相手に捉えられていた。この冬はスタミナ強化に取り組みたい」と気持ちを新たにした。


 ■ズーム

大一番で貴重な2本 クラーク記念国際・白取太郎主将(2年)

クラーク記念国際の白取太郎主将(2年)=札幌円山球場で2021年10月12日、貝塚太一撮影 拡大
クラーク記念国際の白取太郎主将(2年)=札幌円山球場で2021年10月12日、貝塚太一撮影

 「試合を重ねるたびに雰囲気が良くなっていった」。主将として、秋の頂点に駆け上がったチームをこう振り返った。一方、攻撃の起点となるリードオフマンとしての自身は不振にあえいだ。準決勝までの4試合は、わずか2安打。「つらかった」。しかし、大一番で結果を残した。

 一回表。くっきりと白線が浮かぶ左バッターボックスに入った。フルカウントからスライダーを右前に運び、先取点の突破口を開いた。1点をリードした七回には、外角を中心とした相手投手の攻めに対し、逆らわずに左前適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。「最後の試合で2本打ててほっとしています」。表情が和らいだ。

 チームは、創部3年目の2016年に夏の甲子園に初出場。20年夏の道独自大会では北北海道で頂点に立ったが、甲子園出場はかなわなかった。先輩たちのためにも甲子園へ。「この冬、今まで以上に気持ちを入れて中身の濃い練習を続けたい」と来春の飛躍を誓った。【三沢邦彦】


クラーク記念国際の戦績表

<空知地区Aブロック>

1回戦 29-0 岩見沢西

2回戦  4―0 深川西

決定戦 15-0 滝川工

<全道大会>

1回戦  4―1 駒大苫小牧

2回戦  6―2 北海

準々決勝 5―1 立命館慶祥

準決勝  5―1 東海大札幌

決勝   3―1 旭川実

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