特集

第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

特集一覧

衆院選・コロナ下の選択

ようやく見えた光だった… GoToに振り回された老舗旅館の傷/3

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
パソコンで帳簿を確認する旅館こうろの北原達馬社長。新型コロナウイルスの影響により修学旅行客のキャンセルも相次ぎ、カレンダーには予約取り消しの「×印」が並んでいた=京都市中京区で2021年9月28日、山崎一輝撮影
パソコンで帳簿を確認する旅館こうろの北原達馬社長。新型コロナウイルスの影響により修学旅行客のキャンセルも相次ぎ、カレンダーには予約取り消しの「×印」が並んでいた=京都市中京区で2021年9月28日、山崎一輝撮影

 新型コロナウイルス禍での経済対策として2020年7月に「GoToトラベル」が始まりました。経済の早期回復への期待もありましたが、感染拡大のため事業開始から5カ月で全国一斉停止となるなど、観光業者は振り回されました。連載企画「衆院選・コロナ下の選択」の第3回はキャンセルが相次ぎ、かつてない危機を迎えた京都市の老舗旅館を取材しました。小中学校・高校などの一斉休校でつらい時期を過ごした子どもや保護者たちを取り上げる第4回は15日朝に掲載します。

並ぶ×印「今回が最大の危機」

 「今日は予約ゼロ。10月初めの週末で2部屋。厳しいですね」。9月下旬、パソコン画面に映る予約状況を見ながら、京都市中京区の「旅館こうろ」の3代目社長・北原達馬さん(43)はため息をついた。壁に張られたカレンダーは修学旅行の予約がキャンセルになったことを示す「×印」が並ぶ。1950年に創業し、日本を代表する観光地・京都の中心部で京懐石料理や居心地のよさで客をもてなしてきた。「今回が最大の危機」と表情は晴れない。

 新型コロナウイルスの影響で2020年3月から予約キャンセルが出始め、4月から6月下旬まではゴールデンウイークを除き休業した。そこに聞こえてきたのが政府の旅行需要喚起策「GoToトラベル」。感染再拡大の不安が高まる中での開始に批判も出たが「観光業にとってはようやく見えた光だった」と振り返る。

 ところが…

この記事は有料記事です。

残り1439文字(全文2033文字)

【第49回衆院選】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集