その顔が当落直結? 選挙ポスター「映え」と「メラビアンの法則」
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次期衆院選が迫る中、立候補予定者は選挙ポスターの準備を進めている。掲載される顔写真は有権者にアピールする重要な役割を果たし、当落を左右するとさえ言われる。どう製作され、どんなメッセージが込められているのか。関係者の証言でたどった。
「投票先を『ポスターで選びました』という声は意外と多い。決して軽んじていいものではない」。次期衆院選に立候補を予定する新潟県内の現職女性は、選挙ポスターが持つ影響力を明かす。
当選を重ねてきたが選挙の度にポスターづくりに頭を悩ませるといい、8月から打ち合わせを重ねてイメージを練り、スタジオでの撮影などをこなしてきた。今回は「お年寄りから若い世代、誰が見ても好感が持てる最大公約数」を念頭に自然体を心掛けたという。
新型コロナウイルスの影響もあり、選挙戦は大規模な集会など候補者と有権者が直接顔を合わせる機会が減り、選挙ポスターの重要性はこれまで以上に高まると予想される。
選挙ポスターには社会を投影する一面もある。例えば、2011年3月の東日本大震災直後。選挙ポスターの撮影依頼を受けた「スタジオ☆ディーバ」(東京)の山口直也さんは、笑顔を基本とする顔写真について「笑顔は不謹慎。真面目な表情で」との注文が相次いだと振り返る。
最近は、菅義偉前首相の支持率低迷の要因の一つに発信力不足が挙げられたことを踏まえ「目力を強く、発信力があるように」といった要望も寄せられるようになった。
一方、17年の前回衆院選時に撮影した顔写真などを次期衆院選の選挙ポスターに使う立候補予定者も少なくはない。県内のある陣営は「イメージの統一。あえてこれまでのイメージを崩す必要はない」と説明する。
「男性候補者の8割」が望む「あの顔」
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が普及し、「インスタ映え」が流行語になるなど昨今の風潮から、選挙ポスターでもいわゆる「映え」を意識する動きも出てきた。
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