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裁判員「18歳以上」いつの間に? 研究者も初耳の年齢引き下げ

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裁判員に選ばれる年齢の引き下げをQ&A形式で紹介する最高裁のホームページ
裁判員に選ばれる年齢の引き下げをQ&A形式で紹介する最高裁のホームページ

 「Q 裁判員に選ばれる年齢が、20歳以上から18歳以上になると聞きましたが、本当ですか」「A 本当です」。最高裁のホームページに7月、こんなQ&Aが掲載された。現在、裁判員に選ばれる人は「20歳以上」。年齢の引き下げに、弁護士の間でも「議論がないまま重大な法改正が行われた」と驚きの声が上がる。引き下げはいつの間に、どうして決まったのか。

研究者も「初耳」

 「市民が参加して支える制度なのに社会に周知されていない。これは問題です」。10月4日、市民団体「裁判員ネット」代表の大城聡弁護士ら2人が記者会見し、問題提起した。

 大城弁護士は9月下旬に偶然、最高裁のホームページでQ&Aを見つけた。2023年以降、裁判員には「18歳以上」が選ばれると説明されていた。09年に裁判員制度が始まってから、定期的に裁判員経験者らと交流し、制度の研究を続けてきたが、年齢引き下げは初耳だった。弁護士仲間にも尋ねたが、「知らなかった」と口をそろえた。

 大城弁護士は「国会で議論されないまま決まってしまった。今からでも真剣に議論すべきだ」と訴えた。

少年法厳罰化の陰で

 弁護士も知らぬ間に年齢引き下げが決まった背景には、少年法…

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