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ドローン駆使、YouTube発信…同志社大ラグビー部を支える30人

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練習の様子をタブレット端末で撮影するアナリストの古田菜央=京都府京田辺市で2021年10月5日午前9時29分、長宗拓弥撮影
練習の様子をタブレット端末で撮影するアナリストの古田菜央=京都府京田辺市で2021年10月5日午前9時29分、長宗拓弥撮影

 スクラムこそ組まないが、同志社大ラグビー部には伝統校を力強く支える部員がいる。ある者は練習中に小型無人機「ドローン」を操り、またある者はグラウンドに一切、姿を見せない。世間が想像するようなマネジャー像とは大きく異なる、学生スタッフたち。頼れる専門家であり、「なんでも屋」の30人だ。

 「大きく分類すると四つに分かれます」。学生スタッフ全体を統括する4年の主務、金谷萌凪(かなたに・もな、22歳)は、マネジャー▽トレーナー▽学生コーチ▽アナリスト――に大別される役割を紹介する。

 けがで選手から転向する部員や、最初からスタッフを志して入部するなどさまざまだが、金谷はどちらのケースにも当てはまらない。強豪校では珍しく、選手とスタッフの兼任だ。大阪・同志社香里高から入り、グラウンドでのポジションはセンター(CTB)。4軍あるうちの3軍に所属し、1軍の公式戦の経験はないが、最終学年の新チームが発足する際、実直な人柄を評価され、主将(今季は2人による共同主将)に並ぶチームの幹部、主務への就任を要請された。

コロナ危機で自覚増す

 選手から兼任へと変わろうとしていた2020年12月、思いがけない事態に直面した。全国大学選手権への出場が間近に迫る中、部員38人が新型コロナウイルスに集団感染し、出場辞退を余儀なくされたのだ。約2カ月間の活動自粛期間を挟んで新体制がスタートするまでの間、問題が次々に発生した。感染者のほとんどが寮生で、接触のあった寮生以外の部員も隔離対象になった。寮の消毒に再開に向けた感染対策、外出できなくなった1人暮らしの部員へ届ける食事……。PCR検査費用に部員の日々の食事代など多額の経費が必要になった。そこで部出身者に支援を求め、さらにそれ以外にも協力を呼び掛けた。

 「現役部員への負担を軽減させるべく、可能な限り支援を行いたいと考えております」…

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