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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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「選挙の命」握手ができない…コロナ下の衆院選、アピールに苦慮

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公園で「青空集会」を開く立候補予定者=福岡市で2021年10月10日午後5時1分、土田暁彦撮影
公園で「青空集会」を開く立候補予定者=福岡市で2021年10月10日午後5時1分、土田暁彦撮影

 14日の衆院解散から31日の投開票まで戦後最短の17日間。異例の短期決戦となる選挙戦が事実上始まり、立候補予定者たちは有権者への浸透を急ぐが、今回の選挙は新型コロナウイルスの感染対策が大きな制約になる。「3密」や人との接触を避けながら、いかに政策や人柄を売り込むか。各陣営は難題に直面している。

 「普段ならこの時期は公民館を借りて100~200人規模の集会を開いて、人が会場からあふれるくらい盛り上がるんだが。コロナ下であふれさせたら感染対策がずさんだと思われてしまう」。福岡県内のある選挙区で、自民現職の秘書はため息をついた。陣営ではせめて30人規模に縮小してでも集会を開きたいと考えているが異論もあり、「まさに協議中」という。

 選挙区内でこまめに集会を開くのが難しくなったことで、自民党が得意とする選挙戦略も痛手を受けている。通常、同党の候補者は小学校区などの単位で集会を開催し、参加する支援者から、公示後に電話などで投票を依頼する知人らをリスト化した名簿を集める。別の自民現職の秘書は「新規の名簿がまったく集まらない。前回の衆院選(2017年10月)時の名簿を使うしかないが、久しぶりの選挙なので高齢化が進んでいる地区では亡…

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【第49回衆院選】

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