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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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製鉄所閉鎖、シングル家庭、介護職員…「格差是正」政策に何思う

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日本製鉄の製鉄所閉鎖に伴う求職者に特別相談窓口を設けているハローワーク呉=広島県呉市西中央1で2021年10月13日午後2時48分、中島昭浩撮影
日本製鉄の製鉄所閉鎖に伴う求職者に特別相談窓口を設けているハローワーク呉=広島県呉市西中央1で2021年10月13日午後2時48分、中島昭浩撮影

 衆院が解散され、19日公示、31日投開票の衆院選に向けた論戦が本格化する。「成長」と「分配」を巡る各党の政策が争点の一つになり、与野党ともに格差是正を実現する具体策と本気度が問われそうだ。経済的に苦しい状況にある各地の有権者に話を聞いた。

岸田氏の地元広島 冷え込む「鉄の街」

 「今月の給料が最後なんよ」。岸田文雄首相の地元広島県のハローワーク呉(呉市)に通う50代男性はため息をついた。かつて戦艦大和も建造された「鉄の街」。地域経済をけん引してきた日本製鉄の製鉄所は9月末に高炉を停止し、2023年に閉鎖となる。協力会社も含め約3000人の従業員の半数が配置転換や再就職を迫られる。男性もその一人だ。

 協力会社の運転手として11年間、鋼材などの運搬作業をしてきたが、高炉停止に伴い会社都合扱いで退職した。転職先が見つからなければ世帯収入は妻の給与のみになる。岸田首相は「令和版所得倍増計画」などを掲げるが、男性は「所得がゼロなのに倍になるわけがない」。製鉄所閉鎖が決まった昨年2月から職探しを始めて、もう1年半以上になる。「政治に期待することはない」。与野党の現実味のない論戦では男性の心に響かない。…

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【第49回衆院選】

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